相手の土俵で相撲をとらない
比較の習慣は、幸せを奪う最大の罠といえます。生きてきた背景も、寿命の長さも人それぞれなのですから、同じ土俵で競うこと自体が無意味です。
達磨大師が壁に向かって坐禅をしたように、自分と向きあう時間を意識的につくるようにしましょう。静かに本を読むのもいい方法です。本に没頭している間は、他者との比較の回路から解放され、心が整います。
結局、「自分の機嫌をとる」とは、自分を甘やかすことではなく、他者と比べず、自分自身をそのまま受け入れることです。それができる人こそ、周囲に安らぎをもたらし、慕われる長老へと成熟していくのです。
ポイント 相手の土俵で相撲をとらない
※本稿は、『長老力 老害と呼ばれない人になる!』(山と溪谷社)の一部を再編集したものです。
『長老力 老害と呼ばれない人になる!』(著:齋藤孝/山と溪谷社)
「長老力」とは、年齢を重ねたことで得た知恵や経験、洞察力を生かして周囲に貢献する力。
「長老力」と「老害」の決定的な違いは「謙虚さ」と「他者への配慮」である。
長老力を発揮し、老害とならないための方法を古今東西の具体例をまじえながら、わかりやすく解説。





