歩く力の衰えのサイン

転倒は要介護のリスクを高める大きな要因です。

そしてその先にあるのは、「歩けなくなる未来」「寝たきりの未来」です。

ただし、ここで大切なことがあります。

「歩く力の低下」は、ある日突然起こるわけではないということです。

少しずつ気づかないうちに進み、ある日ふと「あれ?」という違和感として表れる。

だからこそ、多くの人が見過ごしてしまうのです。

逆に、早い段階で気づき、正しく対処すれば、歩く力は何歳からでも取り戻すことができます。

『歩幅を見れば、寿命がわかる 「死ぬまで歩ける体」のつくり方』(著:安保雅博/アスコム)

歩く力の衰えのサインとして、わかりやすいのが歩幅の変化です。

成人の理想の歩幅(一方の足のつま先から、もう一方の足のつま先までの長さ)は、身長(cm)×0.45が目安とされています。身長が150cmの人なら、67.5cmです。

あくまで目安なので体型や年齢によって個人差はありますが、健康を維持するための目標としては65cmほどが適正とされています。若い頃と比べて歩幅が小さくなってきた気がするという方は、家の中などで一度計ってみるとよいでしょう。

横断歩道の白線の幅は、およそ45cmです。足の大きさが23cmなら、白線の幅に足の大きさを加えた長さである歩幅は、68cmとなります。

つま先を白線に合わせて次の一歩で越えられれば、適正とされる歩幅で歩けているということです。

しかし実際には、加齢と共にこの白線をスムーズに跨げない人が増えています。