(写真提供:Photo AC)
大切なペットとの別れとその後に訪れる「ペットロス」の苦しみは、経験したことがある人なら「これほど辛いものか」と痛感するものではないでしょうか。ペットの気持ちを読み取り、交流することができる「アニマルコミュニケーター」でもある獣医師・たま愛子先生も、ペットロスを経験された一人。「あなたとあの子の関係は、死によって消えてしまうほど、浅くて軽いものではありません」と語ります。そこで今回はたま愛子先生の著書『あなたに愛されて幸せでした 後悔が愛に変わる天国の犬猫からの伝言』より一部を抜粋し、ペットロスとの向き合い方をお届けします。

なぜ「もっとああしていれば」と、自分を責めてしまうのか

あの子を亡くしたあと、飼い主さんは罪悪感を抱き、自責の念に苛まれます。たとえ穏やかな旅立ちだったとしても、どれだけ愛情を注いでいたとしても、「もっと何かできたのでは」と少なからず考えてしまうものです。

実際、私にご相談に来られる飼い主さんの多くが、ご自身を責め続けています。

たとえば、こんな言葉を耳にします。

・病院にもっと早く連れて行けば良かった

・いや、そもそも病院に連れて行かないほうが良かったのでは

・好きなものを食べさせれば良かった

・無理に食べさせなければ良かった

・最期を看取れなかった

・亡くなるときに「逝かないで」と言ってしまった

・介護中に叩いてしまったことがある

・ひどい言葉をかけてしまった

・事故に遭わせてしまった

・安楽死を選んでしまった など 

共通して、自分が「とった行動」、あるいは「とらなかった行動」に罪悪感を抱き、「あのとき、逆の行動をとっていれば」と後悔しているのです。そのときは、あの子のことを精一杯考えて、毎回最善と思える行動を選んだはずなのに、そのたった一点だけで自分を責め続けてしまうのです。