(写真提供:Photo AC)
大切なペットとの別れとその後に訪れる「ペットロス」の苦しみは、経験したことがある人なら「これほど辛いものか」と痛感するものではないでしょうか。ペットと話せる「アニマルコミュニケーター」でもある獣医師・たま愛子先生も、ペットロスを経験された一人。「あなたとあの子の関係は、死によって消えてしまうほど、浅くて軽いものではありません」と語ります。そこで今回はたま愛子先生の著書『あなたに愛されて幸せでした 後悔が愛に変わる天国の犬猫からの伝言』より一部を抜粋し、ペットロスとの向き合い方をお届けします。

心が回復していく5つのステップ

愛する存在を失った悲しみは、一般的に「5つの心のステップ」をたどりながら、少しずつ癒えていくと言われています。これは、精神科医のエリザベス・キューブラー・ロスが提唱した「人が死に直面したときの心理プロセス」をベースにしたものです。

ただし、誰もが同じ順番通りに癒えていくわけではありません。

それぞれの段階は継続する期間も人によってさまざまです。順番が違う場合や、同時に現れる場合もあれば、どこかの段階だけを経験する人もいますし、段階を飛び越えたり、逆戻りしたりするケースもあります。前向きになったり、深く落ち込んだりと感情はゆれ動きますが、癒しは少しずつ、しかし確実に進んでいきます。

今、たとえ苦しみのさなかにいても、あなたはまさにこの癒しの道の上にいるのです。この苦しみもいつかはやわらいでいくのだと、どうか忘れないでください。

それではキューブラー・ロスの考え方にそって、各段階について見ていきましょう。

ご自身のいる段階を考えながら読み進めると、自分を客観的に俯瞰でき、悲しみから少し距離をとる助けにもなります。この「心の現在地を知る」行為は、ペットロスを乗り越える上でとても大切なアプローチです。