孤独死の部屋の悲惨さ

古典文学にはまればはまるほど、歴史を学べば学ぶほど、事故物件への興味が増した私は、大島てる氏の著書を読み、イベントにも二度ほど足を運んだ。

そこで印象的だったのは、大島氏の伝える孤独死の部屋の悲惨さだ。

『事故物件の日本史』(著:大塚ひかり/祥伝社)

殺人事件の起きた部屋は事故からすぐに処理されることが多いため、意外とその後の状態は良い。けれど何日も発見されない孤独死の場合、体液が床にしみこんで、虫も大量発生し、その後始末は、感染症の危険があり、専門知識も必要とされ、非常に難儀であるという。

しかも超高齢社会となった現代日本では、こうした孤独死による事故物件は増加の一途を辿っている。誰もが事故物件と無縁ではいられぬ時代が来ているのである。

事故物件の中には、繰り返し不幸が起きる、曰く付きの物件もある。

一度ミソのついた物件は審査が甘くなるなどして、不審者が集まりやすいのか? と思いきや、さにあらず。大島氏によれば、

「事故物件だと入居審査は逆に厳しくなることが多い」(主婦の友インフォス情報社編『事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件』)

という。

「家主が最も嫌がるのが、続けて事故を起こされることだから」(前掲書)

である。