「事故物件」に秘められたメッセージ
なぜと考えるに、場所には記憶が宿るからではないか。その場所に行くと、そこで起きた出来事が蘇るということがある。生まれ育った駅に降り立つと子ども時代のことが思い出され、受験勉強をした散歩道を通りかかると覚えた単語が蘇る。こうしたことから、家・土地にはそこで起きた出来事がしみつくと考えられたのではないかと思う。
もう一つ大きな要因としては、不幸のあった家に住むと、不幸が「伝染する」という考え方があるからだろう。
朱に交われば赤くなると言うが、ただでさえ人は環境に左右されやすい。そんな環境の一つに「住まい」がある。我が子の教育のため、三度も引っ越しをした「孟母三遷」の故事を引くまでもなく、住まいや土地が心身に与える影響は大きい。
だからこそ、人は家相を気にし、土地柄を選ぶ。
そして何か不幸が起きた場合は、「家土地のせいだったのではないか?」と思う。
その家土地が曰く付きであれば、なおさらである。