きれいになる「かも」という幻想

それから「床置き」も、よく見る光景です。過去、いちばん衝撃的だったお宅は、床に足の踏み場もないほど、ボトルやハンガーなどあらゆるものが積み重なり、散らかっていて、バスマットも敷けない状態でした。それゆえ、お風呂上がりは自分が脱いだ服をバスマットにしているという……。

なぜ、これほどものが増えてしまうのでしょうか。それは、このスキンケア用品や化粧品があればきれいになる「かも」、この洗剤があると家の中がピカピカになる「かも」という自分への期待感から。理想を描くことで、直視したくない現実(散らかった家)から一時的に逃げられて心が楽になるため、つい買ってしまうのです。

『時間とお金にゆとりが生まれる 貯まる片づけ』(著:西崎彩智/プレジデント社)

またスーパーやドラッグストアで「特売日だったから」と、買い溜めしてしまうケースも少なくありません。まだあるものを「安いから」という理由だけでストック買いして、結果的に使用期限が切れるまで放置しやすいのは、キッチンの食品と同じです。

ここではっきり伝えておきたいのが「かも」や「安かったから」で購入したものは、実はなくても困らない、ということ。これこそが無駄遣い、塵も積もれば山となるで、総額は大きくなり、なかなかお金が貯まらない原因になっているわけです。