ふたりの息子
私にも今年8歳と6歳になるふたりの息子がいますが、子どもが生まれた瞬間、自分は物語の主役から降りた気がしました。『ドラえもん』で言えば、のび太からのび太のパパになった気分。これからは主人公の人生をできるだけ邪魔しないように生きていこうと思いました。
離婚はしましたが、子どもたちとは今も良い関係です。ふたりがご飯を食べている姿はやっぱりかわいいし、それを見ていると「俺が育ててるんだ」という思いがふつふつと湧いてきます。
寝かしつけたり、おむつを換えたりと育児は本当に大変ですが、飯を食わせるのって一番手軽に子育てを実感できるんですよね。昔、「夕飯は家族で食べるから、それまでに帰ってこい」と言われるたびに「面倒だな」と思っていましたが、親は私が食べる姿を見て、成長を感じたかったんじゃないかな。
飯を食う瞬間って動物的ですよね。本能がむき出しになるし、無防備。家族が食卓を囲むのは、そういう時間を共有することで「俺たちは仲間なんだ」と確かめ合っているのかもしれません。
親になって、母のすごさもわかりました。手ぎわよく孫をあやす姿を見て、当たり前だけど経験者だな、と。
今のシニア世代は、若者に気を遣って口出しをしませんよね。でも、私はいろいろ教えてほしい。うまいものだって、皆さんのほうがよくご存じのはず。豊富な経験を私らの世代に伝えてもらえたらうれしいです。






