せっかく買った食材を腐らせてしまった……誰もがそんな失敗を経験しているのではないでしょうか。ムダなく使い切るためにも、鮮度や味を落とさない冷凍・解凍法を聞きました(構成:小川泰加)
おいしさを引き出す攻めの調理
昨今、物価高の波が押し寄せ、買い物にもひと苦労ですね。少しでも安く買おうと特売日にまとめ買いを考えても、年を重ねて食が細くなっていたり、ひとり暮らしだったりすると、使い切れるか不安になる人も多いでしょう。もちろん適正量を買うのが一番ですが、これからの時期、食材の足も早くなります。
そんなときこそ取り入れたいのが、食材の冷凍保存です。「買ったら、すぐに使わない分は冷凍する」――この習慣が、食材をムダなく使い切る第一歩になります。
「味が落ちる」「栄養が逃げる」「準備が面倒そう」といったネガティブなイメージをお持ちの方もいるでしょう。しかし、食材に合った保存と調理を行えば、むしろおいしさを引き出すことも可能です。
「冷凍できない食材はない」というのが私の持論で、葉野菜も、刺身の盛り合わせも、卵や牛乳も、じつはおいしく冷凍できます。
失敗しない最大のコツはとてもシンプルで、できるだけそのまま保存すること。
たとえば玉ねぎは、表面の汚れや水けを軽く拭き取り、茶色い皮付きのままポリ袋に入れて、まるごと冷凍するだけ。カットしないため酸化しにくく、鮮度も保たれます。夏野菜の代表格のトマトやなすも、同じ手順で冷凍OK。