“血管の消防士”の魚油が見た目の若さを守ってくれる
EPA・DHAは、青魚などに多く含まれるオメガ3脂肪酸の一種です。これまでの研究で、EPA・DHAには強力な「抗炎症作用」があることがわかっています。 体内でボヤのように燃え広がる炎症を鎮火し、血管を守ってくれる、いわば「血管の消防士」です。
興味深いことに、近年の研究では、EPA・DHAを摂取しても「ゾンビ細胞そのもの」が完全に消えてなくなるわけではない、というデータもあります。 「えっ、ゾンビ細胞が消えないなら意味がないのでは?」と思われるかもしれません。 しかし、重要なのはここからです。たとえゾンビ細胞が存在していたとしても、EPA・DHAを十分に摂取していると、ゾンビ細胞がまき散らす「悪玉物質(炎症性物質)」の影響を抑え込むことができるのです。
オスロ大学(ノルウェー)の研究によれば、血液中のオメガ3の濃度が高いほど、SASP(細胞老化関連分泌形質)の構成「炎症性サイトカイン」のレベルが低いことが示されています。研究者は、オメガ3が「SASP(毒性物質)の分泌を抑制する可能性がある」と語っています。
つまり、EPA・DHAはゾンビの口にマスクをして、毒を吐き出せないように封じ込めてくれるようなものです。毒が出なければ、周囲への炎症は広がりません。血管は守られ、動脈硬化の進行は食い止められます。
実際、大規模な臨床試験(JELIS試験など)においても、高純度のEPA製剤を服用することで、脳卒中(脳梗塞など)の発症リスクが有意に低下することが証明されています。
私自身、30代の頃からEPA製剤やEPA・DHA製剤(上写真)を飲み続けています。そのおかげか、60 代になった今も血管年齢は30代を保ち、肌のハリやツヤも維持できています。
これは、EPA・DHAが私の体内でゾンビ細胞の悪さを封じ込め、血管というライフラインを守り続けてくれている証拠だと確信しています。
※本稿は、『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(著:池谷敏郎/エクスナレッジ)
「血管の老化」を解消する、究極の「血管ケア」の方法を、心臓と血管の専門医が教える、若返りメソッドの集大成。
一通り目を通せば、若返りのための秘策がすべて見えてきます。
その後は、鏡を見るのが楽しくなってくるでしょう。




