困ったことがあると…
以来、わが家の本棚は、美輪さんが着々と勢力を拡大しています。
困ったことがあると、私は決まってその黄色い表紙に手を伸ばします。
仕事が思うようにいかないとき。
人間関係に迷ったとき。
自分の進む道が見えなくなったとき。
そんな日に一冊開くと、不思議なくらい今の私に必要な言葉が飛び込んできます。
以前は通り過ぎていた一文が、その日の私には必要な言葉になっている。
本は変わらないのに、変わっているのは私のほうなのだと気づかされます。
「もっと胸を張って生きなさい」
そんな声が聞こえてくるような気がして、
「はい、頑張ります」
表紙の写真に返事をしている自分がいます。
傍から見たら少々心配されそうな、一人反省会です。
人生はなにもかもありがたく、感謝することだらけ
宝塚には「芸は人なり」という教えがあります。
どれほど技術を磨いても、人としての深みが舞台に表れる。
美輪さんの言葉に触れるたび、その教えを思い出します。
「愛」とは、甘やかすことではない。
理不尽な世の中でも、自分の誇りを失わずに、立ち続ける強さなのだと教えてくださいました。
