休職の診断書って、書いてもらえますか?

「最近、夜に仕事のこと考えると眠れなくなったり、朝になるとお腹痛くなって、会社に行くのがつらいんです。もう仕事を休みたいです。休職の診断書って、書いてもらえますか?」

医者は患者に求められた場合、診断書を発行する義務がある。実際に会社での業務がストレスになり、病状が悪化する可能性が高ければ、「自宅療養が必要」という休職診断書(3)を作成する。ただ、いきなり休職診断書を書いてしまうと、会社はその日から本人を休ませなくてはいけなくなるため、業務上支障が出るケースもある。そもそも「休職の診断書」を出すためにはもう少し長野さんの症状を見極めたい。

『精神科医おどおど日記——閉鎖病棟24時、本日当直、あらゆる精神疾患寝ずに診ます』(著:駒木爽/発行:三五館シンシャ、発売:フォレスト出版)

「休日はちゃんと休めていますか?」

「休みの日は友だちとフットサルしたりします。仕事がないと気持ちがスッと晴れるというか、その後に飲みに行ったりしてます」

長野さんは休日の話題になると笑顔を見せた。

話を聞くと、気分が滅入って沈みこみ、意欲も湧かないようで、抑うつ気分や気力減退、不眠はある。一方で食事は安定してとれているようで過度な体重減少も認められない。

(3) 休職診断書を書く際、「上司との人間関係が原因、って書いてくれませんか」などと注文してくる患者も。もちろん病状に影響したのだろうが、患者の主観的な意見だけを鵜呑みにはできない。