(撮影:ケビン・チャン)
紫外線、エアコンの冷気、屋内と屋外の温度差、睡眠不足などにより、肌も体と同じように夏バテを起こします。目に見えない肌疲れが蓄積すると、肌内部の炎症が慢性化しエイジングが加速。肌ダメージを深刻な老化に変えないために、適切なリカバリーケアを取り入れましょう (撮影:ケビン・チャン 取材・文・構成:片岡えり)

高温にさらされる熱老化、急激な温度差も肌ダメージに

「ケアが十分にできていないと、肌はひと夏で3歳分、老化すると言われています」と解説するのは、美容皮膚科医の貴子先生です。

肌老化の一番の原因は紫外線。

「朝は日焼け止めを欠かさなくても、昼に塗り直す人は少ないうえ、室内にいても紫外線の影響を受けます。ですから、100%ブロックするのはほぼ不可能。紫外線を浴びると、シミが発生するだけでなく、真皮のコラーゲンやエラスチンが破壊され、シワやたるみを引き起こします」(貴子先生。以下同)

実は、猛暑日が続く昨今の日本で新たに問題視されているのが、高温による肌ダメージです。

「最近のトピックは、熱老化。肌の高温状態が続くと老化細胞が増えるというものです。熱老化により、活性酸素が増加してコラーゲンを分解し、エラスチンやヒアルロン酸も減少するので、ハリ、弾力、潤い不足に。また、糖化が進んで黄ぐすみや弾力不足、慢性炎症によるバリア機能の低下も報告されています。さらに、室内外の急激な温度差にも要注意。血管の収縮・拡張が繰り返されると赤みやほてりを感じやすくなり、微細な炎症による肌荒れのリスクも増えます。その結果、肌の再生や修復が追いつかず老化が加速するのです」