「霧さん、おめでとうございます。私も剣人も全力で応援します」
「ありがとう」
剣人は黙っている。瀬良が肘でつつくと渋々口を開いた。
「仲ええとは思てたけど、まさか結婚するとは……なんかショックや」
「あたしはわかってたよ。そろそろ結婚報告くるな、って」
瀬良が得意げな顔をする。剣人はまだ納得できないようだった。
「剣人、お前は祝ってくれないのか?」
「そんなことないよ。俺は霧さんが幸せになってくれたら嬉しい。あんまり急やったからびっくりして……」
「すまん。俺もいろいろ急展開でな」
「うん。霧さん。おめでとう。とにかく幸せになってや」
剣人がようやく放心状態から立ち直り、泣き笑いのような表情を浮かべた。
