(写真提供:Photo AC)
なんとなく気がふさいでいる、イライラして落ち着かない、充実した感じがしない。そんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。身体心理学の第一人者である山口創先生は「幸福は、考えて手に入れるものではありません。身体を通して、受け取るものです」と語ります。そこで今回は山口先生の著書『幸福感とは身体感覚である: 4つのホルモンを増やして体の中から幸せになる』より一部を抜粋し、体の中から幸せになるヒントをお届けします。

日本人はなぜ世界でもよく歩くのか

よく歩く日本人

海外から日本に来た多くの人が驚くことがあります。それは、日本人がよく歩くということです。

通勤では駅まで歩き、駅では長いホームを移動します。電車を降りてからもまた歩き、目的地に向かいます。

それに対して欧米の都市では、移動の多くは車です。そのため、日本人の歩行量は世界的に見ても多いと言われています。

日本の都市は公共交通機関が発達しており、それを利用するため、自然と歩く機会が多くなります。

国際比較研究によると、日本人の歩数は世界平均より多いことが報告されています。

例えば米国のデータサイエンスを専門とするアルソフらが行った、スマートフォンの歩数データを用いた大規模研究では、世界平均が1日あたりおよそ5000歩程度であるのに対し、日本人は6000歩以上歩いていることが示されています。さらに日本の国民健康・栄養調査でも、成人男性は約7800歩、女性は約6700歩程度歩いていることが報告されています。ただし近年は歩数が徐々に減少しており、身体活動の低下が問題視されています。