座る時間も世界一
翻って現代社会を見てみましょう。私たちは座って過ごす時間が大幅に増えました。中でも日本人は世界でも座って過ごす時間はトップクラスです。米国の予防医学を専門とするバウマンたちによると、20ヵ国を対象に座っている時間を比べたところ、日本人は平均約7時間で、調査対象国の中でも最も長い国の1つでした。
さらに日本で行われたスポーツ科学の全国調査でも、成人は1日に平均5時間以上座っており、約4人に1人は8時間以上座っていることが報告されています。座っている時間が長いと、筋肉を使わないため、心疾患や糖尿病、死亡リスクまでも高くなってしまうことが近年わかってきました。同じくうつ病の発症リスクも高くなってしまうのです。座っているのは身体が固体になっている状態なので、心も動かないのです。
WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、「30分に1回は立ち上がって動くこと」が推奨されています。
信じられますか?
よく歩くと言われる日本人が、実は世界で最も長く座っている国なのです。
この逆説こそが問題の核心だと思うのです。