なんとなく気がふさいでいる、イライラして落ち着かない、充実した感じがしない。そんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。身体心理学の第一人者である山口創先生は「幸福は、考えて手に入れるものではありません。身体を通して、受け取るものです」と語ります。そこで今回は山口先生の著書『幸福感とは身体感覚である: 4つのホルモンを増やして体の中から幸せになる』より一部を抜粋し、体の中から幸せになるヒントをお届けします。
心に「静かな湖面」を作る5つの習慣
「運動しなきゃと思っても、する気がしない」「階段よりエスカレーターでいいや」といった億劫な気持ちというのは、将来の健康よりも「目先の楽」を選んでいる点で、セロトニンが不足しているサインです。そのため身体が「動きたくない」と固体の状態に戻ろうとしています。
このような億劫な気持ちを追い払うためにはセロトニンを増やすのが近道です。
セロトニンを増やすために、これから5つの習慣を紹介しましょう。
大きな決意はいりません。小さな行動で十分なのです。
心の問題は身体にその原因があるのです。
【習慣1】 リズムよく歩く
セロトニンを増やす方法として、最もシンプルかつ効果的なのが有酸素運動、特にリズムあるウォーキングです。
なぜウォーキングがセロトニンを増やすのか。理由は2つあります。
第1は「リズム運動による脳幹の活性化」です。一定のリズムで身体を動かすと、脳幹の縫線核と呼ばれる部位が刺激され、セロトニンが増えます。メジャーリーガーがガムを噛み続けるのも、この原理です。リズムある動きが、脳を安定させるのです。
第2は「血流の改善」です。ウォーキングで全身の血流が増えると、セロトニンの材料である「トリプトファン」(アミノ酸の一種)が脳内に取り込まれやすくなります。原料が届けば、セロトニンの産生も増えるというわけです。
目安は1日7000〜8000歩。難しければ、駅1つ分歩く、昼休みに10分散歩するだけでもかまいません。テンポよく、リズムを感じながら歩くことを意識してみてください。終わったあとは、あなたの心の波を穏やかに整えてくれるでしょう。