【習慣3】 ゆっくり呼吸する 1分間6回の「呼吸の処方箋」

呼吸は、私たちが意識せずに行っている自律神経の働きです。それを「意識的にゆっくり行う」ことで、自律神経を整える強力なツールにもなるのです。

研究によれば、1分間に6回(=1回あたり約10秒)のゆっくりした呼吸が、最もセロトニンを増やし、副交感神経を活性化させる効果があります。

やり方は簡単です。4秒かけて鼻から吸い、6秒かけて口からゆっくり吐く。これを繰り返すだけでよいのです。不安や怒りを感じているとき、身体は「気体」のように宙に舞い上がっています。こんなとき、ゆっくりとした呼吸をするだけで、スーッと落ち着いてくるのを感じるでしょう。

逆に嫌なことがあったときは、動きたくなくて「固体」のように固まっています。こんなときには大きなため息をついてみましょう。

「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉があります。でも実は、ため息は身体の自然な回復機能なのです。米国の生化学者、リーたちの研究により、脳の呼吸中枢(脳幹)の中に、ため息を出すための専用回路があることが突き止められました。私たちの肺には、ガス交換を行う小さな袋「肺胞」が数億個ありますが、呼吸が浅いとこれが潰れてしまいます。そこでため息(深い呼吸)をつくことで、この潰れかけた肺胞を膨らませ、肺の機能を維持しているのです。

実際、人は意識していなくても、1時間に約12回も「自発的なため息」をついていますが、意識してため息をつくことでも、圧縮されていた肺が解放され、全身に酸素が行き渡ります。すると身体にエネルギーが補給されてきて、「もう一度頑張ろうかな」というように気持ちも動いてくるはずです。

意識的な深呼吸とため息は、心をリセットするスイッチなのです。