【習慣2】 背筋を伸ばす たった1秒の「姿勢の力」
「姿勢を正しなさい」と昔からよく言われますが、それは単に礼儀の話ではありません。
著者の研究室で行った研究では、「これからしてもらう自己紹介の文章を書いてもらう」際に、腕を広げた「拡張ポーズ(下図・左)」あるいは腕を組んだ「収縮ポーズ(下図・右)」のどちらかを2分間してもらいました。
すると拡張ポーズをとった人はポジティブな感情が高まり、自信が増していました。さらに自己紹介のための文章には多くの言葉(945語)が出ていて、その内容も自分の「将来」や「夢」について書く傾向があることがわかりました。
逆に、収縮ポーズをとった人はネガティブな感情が高まり、自己紹介の文章も短く(679語)、今の自分についての内容が多いという違いがありました。
『幸福感とは身体感覚である: 4つのホルモンを増やして体の中から幸せになる』(著:山口創/草思社)
なぜでしょうか。背筋を伸ばす、腕を広げるといった動きをすると、抗重力筋が刺激されてセロトニンが分泌されます。つまり、姿勢の変化がそのまま、脳内の化学変化につながるのです。
皆さんも試してみましょう。今この記事を読みながら、少し背中を伸ばして、胸を張って、天井を見てください。それだけで、気持ちが少し変わる感じがしませんか?
特にずっと座った姿勢を続けて「固体の身体」になっているとき、意識して姿勢を正すことは、「液体の身体」へと引き上げる、最も手軽なスイッチです。