(写真提供:Photo AC)
なんとなく気がふさいでいる、イライラして落ち着かない、充実した感じがしない。そんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。身体心理学の第一人者である山口創先生は「幸福は、考えて手に入れるものではありません。身体を通して、受け取るものです」と語ります。そこで今回は山口先生の著書『幸福感とは身体感覚である: 4つのホルモンを増やして体の中から幸せになる』より一部を抜粋し、体の中から幸せになるヒントをお届けします。

ぬくもりを作る6つの行動

オキシトシンは何かを「頑張ること」で増えるのではありません。

むしろ温かさを感じること、触れること、楽しむことで増えます。

すぐにできる具体的な方法を6つ紹介します。

【行動1】 自分を取り戻すセルフタッチ 30秒でできる心の救急処置

誰かに抱きしめてもらうのと、自分で自分を抱きしめることには同じ効果があります。

具体的なやり方を紹介しましょう。

自分の胸やお腹に手を当て、「よく頑張ったね」「大丈夫だよ」と心の中でやさしく語りかけながら、ゆっくり円を描くように触れます。

自分自身への親切な言葉と温かな接触の組み合わせが、オキシトシンとセロトニンを同時に生み出します。

著者の研究でも、「いつも頑張ってくれてありがとう」などの自分を労わる気持ちを込めてゆっくり撫でると、セルフコンパッション(自分への思いやり)が高まることが示されています。

腕をゆっくり撫で、触れている感覚に意識を向けてみましょう。「自分がここにいる」という感覚が回復するでしょう。この感覚が、心をつなぎとめる錨(いかり)となってくれます。

大人になるとは、他の人に心の安全基地を作ってもらうだけでなく、自分で安全基地を作れるようになることでもあるのです。