2040年、オーダーメイドの健康法が当たり前に?
南 最後にこれから先の医療はどうなっていると思いますか?
森下 私は今から20年くらいの間にかなり変わると思っています。自分の脳年齢、筋肉年齢、骨年齢、血管年齢などが日常的に測れるようになる。そしてAIがデータを解析して、「今日は運動したほうがいい」「今日は休んだほうがいい」「こういう食事がいい」と教えてくれるようになるでしょう。
南 まるで自分専用のカスタムメイドの健康法ですね。
森下 そうです。さらに進めば、再生医療や薬、サプリメントまで含めて、「あなたにはこれが一番合っています」と提案できるようになる。私は、それが2040年くらいにはかなり現実的になってくるのではないかと思っています。
実は、大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンで注目を集めた「体測定ポッド」が東京にも設置され始めています。これは脳や心血管、筋骨格などの健康度と年齢をセンサーで測定し、脈拍や肌の油分、水分など50種類のデータをアプリで確認することができるものです。
例えば、会社に設置された「体測定ポッド」で毎日の体の状態をチェックすれば、その日の活動や食事を決めることが可能になります。肌の状態を改善するために、「きょうのお昼はビタミンCが多いものを食べよう」とか、そういう判断を日常的にできるような時代がやってくるかもしれません。そうしたら、今後は120歳まで生きることが当たり前になる、「大還暦」時代がやってくるかもしれませんね。