「こういう人と結婚するといいのよ」と紹介され

私が中学生になると、細木は「結婚は出産や育児をする体力が十分あるうちにしなさい。やりたいことをやるのは子育てが一段落してからでも遅くないよ」と口にするようになりました。彼女は当時独身で、子どもを持たなかったため、子孫を残すことの大切さを人一倍感じていたのでしょう。

夫と出会ったのは、中学3年生の時です。彼は当時大学生で、ご夫婦で細木のところに相談に来ていた方の息子さん。細木から「こういう人と結婚するといいのよ」と紹介された男性の一人でした。残念ながら6歳も年が離れていたため、私のほうはまったくピンと来なくて(笑)。お正月の食事会などで顔だけは合わせていましたが、何もないまま数年が過ぎていったのです。

ある時、社会人になった彼が細木のところに、お付き合いをしている女性との結婚についてアドバイスを求めてやって来ました。それを耳にした私は「よかった。これであの人と結婚しろと言われなくてすむわ」とホッとしたものの、彼が細木の助言どおり結婚をやめたと知り「えっ、どんなふうに断ったの?」と逆に興味を持ってしまって(笑)。彼からの「彼女とはきちんとけじめをつけてきました。一度、食事でもしませんか?」という誘いに乗り、とりあえず会ってみることにしたのです。

実際に話を聞いたら、占いで決めたというより、もともと親から反対されていたうえ、彼自身も結婚を迷っていたのだとか。それだけに細木の「相性が良くない」という鑑定結果に、「やっぱり」と納得することができたのだそうです。

私は彼と、短大生だった19歳の時に結婚しました。若すぎると思われるかもしれませんが、私は早く結婚して、しっかりした自分の家庭を持ちたかったのです。

幸い夫との結婚生活は楽しく、翌年には長男を出産。その後、2人の娘にも恵まれました。結婚が早かったおかげで、子どもたちも20歳、18歳、16歳と、すでに親の手を離れる年齢になっています。出会いのきっかけはどうあれ、今も家族仲良く暮らせているので、夫とは縁があったということなのでしょうね。