充電期間中でも、メンバーとはまめに連絡を取り合ったり、事務所で会ったりしていたので、活動を再開した時もブランクは感じませんでしたね。そもそもEXILEは、全員のスケジュールが毎日メールで送られてくるようになっているのですが、充電期間なのに誰も休んでいない(笑)。兼任しているグループでライブツアーに行っていたり、映画に出演したりと、全員が忙しくしていました。グループとしての活動が止まっていただけで、方向性は違えども、それぞれがEXILEの看板を背負い、動いていた2年間だったように思います。
HIROさんが「社長でなくなった」から
EXILEや三代目J SOUL BROTHERSなどが所属するLDH JAPANという会社は、マネージメント業務以外に、映画製作、アパレルやダンススクール、飲食店の経営など、さまざまな事業を展開しています。僕ら所属している人間も少し特殊で、皆が“役員”のような意識で外へ出ている。礼儀と謙虚さを忘れずに行動することを、各人が常に心に留めているのです。
少し前までEXILEといえば「色黒」「ヒゲ」というヤンチャなイメージだったと思うのですが(笑)、最近は違ってきていて、きっちりとした体育会系の雰囲気が「EXILEっぽいよね」と言われるように。そのたびに「見た目ではなく、スピリットの部分が認知されてきたんだな」と実感しています。
僕らのスピリットの源になっているのは、13年にEXILEのパフォーマーを勇退したHIROさん。現在はLDHの社長職から離れて会長となり、「統括」という立場をとっていますが、実は僕らにとって、この「社長でなくなった」という部分が結構大きくて。距離感が変わったことで、これまで遠慮して言えなかったことも臆せずに話せるようになりました。
僕としては、EXILEとして昔一緒に活動していた頃の関係性に、少しだけ戻れたような気がしているんです。下の世代の子たちがどう感じているかはわかりませんが、もしかしたらHIROさんは、僕らともっと密に向き合うために今の立場になられたのかな? なんて思ったりもしています。