結婚式の仲人は『ガラスの仮面』の美内すずえ先生
1973年に少女漫画家としてデビューした魔夜峰央さんは、78年にギャグ路線に転じ、一躍人気作家に。私生活では、83年にバレエダンサーの芳実(よしみ)さんと結婚。マリエさんと、長男のマオさんが生まれた。
マリエ 峰央さんが、芳実さん、私やマオと暮らす日常を「親バカ日誌」シリーズとして漫画で描いていたから、ファンの皆さんは私たちのことをよく知っている。この前サイン会をやらせていただいた時も「小さかったマリエちゃんが立派になって」と、来た人全員が“親戚のおばちゃん”状態。どう見ても私より年下の人に「立派になって……」と言われた時は、どうしていいかわからなかったけど。(笑)
魔夜 それはありがたいね。
マリエ でもさ、漫画で、ワイフは美人だとか子どもたちは出来がよくて顔も可愛いとか、これ以上ないくらい家族を褒めちぎってくれたでしょう? 私なんか「脚が長くて10頭身もある」と書かれたけど、ウソですから! 無駄に初対面のハードルを上げないでほしい……。
魔夜 いいじゃない、思うままを描いただけ。僕はいつも自然体です。
マリエ みんなの視線が痛くって。
魔夜 きみもスタイルがいいけど、奥さんはもっとキレイだから。
マリエ ……峰央さんにとって、芳実さんはどういう存在なの?
魔夜 運命の相手だね。
マリエ わお、ご馳走様です(笑)。娘から見ても、2人は本当に仲がいい。いつまでもラブラブだよね。
魔夜 明日から仙台でサイン会が始まるんだけど、それも芳実さんと一緒。「奥さんと一緒でなければ行きません」って言ったから。
マリエ どんな駄々のこね方!? 2人の出会いのきっかけは、ファンクラブのイベントだったんでしょう?
魔夜 当時、芳実さんはほかの漫画家さんのファンクラブの会長だったんだけど、たまたま僕のファンクラブの集まりに遊びにきていたんだ。場所は東京・亀戸(かめいど)の公民館。彼女は高校3年生で、一目見た瞬間から、すごく可愛いなあって。僕は真っ黒のサングラスをかけて、髪もオールバックだったんだけど、サングラスの下で芳実さんをずーっと見てた。
マリエ 怖いから! 結婚式の仲人さんは、あの『ガラスの仮面』の作者、美内すずえ先生。
魔夜 美内さんがハワイで結婚式を挙げてね。僕は芳実さんと参列していて、そこで「結婚するか」みたいな雰囲気になったので仲人をお願いしたんだ。
マリエ 2人は憧れの夫婦だけど、特殊すぎて、独り身のアラサーとしては参考にならないなあ。