丘は福島の沼尻鉄道をイメージして作詞したが、古関はスイスの高原鉄道を想像して作曲したようだ。おおらかで明るい曲調で、最後に付点音符や跳躍音程があらわれ、より快活さがでる。戦争中に中断された学校の修学旅行も復活し、少しずつだが旅行に出かける余裕が出てきたことが歌詞に反映されている。

その後も乗物シリーズは、「あこがれの航海」「遊覧船の歌」「白いヨット」「登山電車で」「人工衛星空を飛ぶ」と続いた。いずれも、丘、古関、岡本のトリオである。後年に古関が丘に会ったとき、「よく乗物シリーズを作ったねェ。まだ作らないのは、乳母車(ベビーカー)と霊柩車だけだね」と笑い話になったという。

 

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