「努力すればちゃんと見てくれる人がいて、次の仕事に結びつき、何より僕自身が幸せな気持ちになれると気づいたんです。」(撮影:宅間國博)
「ミュージカル界の新プリンス」として注目を集める古川雄大さん。今年はNHK連続テレビ小説『エール』での、“ミュージックティーチャー”こと御手洗清太郎(みたらいきよたろう)役の好演が話題に──(撮影=宅間國博 取材・文=婦人公論編集部)

シュールな番組ばかり好んで観ています

朝ドラの反響は想像以上。長野県で暮らす親も喜んでくれました。今度は、『極主夫道』というコメディドラマに挑戦します。僕はお笑いが大好きなので、嬉しいし楽しみです。普段シュールな番組ばかり好んで観ているので、笑いのツボは少し歪んでいるかも(笑)。

実は一度、芸人を目指していた友人のために漫才のネタを作ろうと思い立ったのですが、何も浮かばず……。人を笑わせるって難しいけど、ドラマでは新たな一面を見せられたら嬉しいです。

「これまでミュージカルに力を注いできました」

今、こうして映像作品に携わるチャンスをいただけるのは、これまでミュージカルに力を注いできたからこそだと思います。24歳の時に出演した『エリザベート』で、自分の未熟さに対する悔しさと、作品のクオリティを下げてしまうかもしれない恐怖を感じて。それからがむしゃらに頑張ってきました。

次第に、努力すればちゃんと見てくれる人がいて、次の仕事に結びつき、何より僕自身が幸せな気持ちになれると気づいたんです。だから役が務まるか不安になる前に、まずやってみようと。それが今に繫がっています。これからも舞台を続けながら、いろんな仕事に挑戦したいです。