まるで旅をしているような気持に
20年の9月には富山県の「高志(こし)の国文学館」で、『万葉集』の研究者である中西進先生と対談をさせていただく機会がありました。その際、好きな歌を5首選んだのですが、「『にほふ』という言葉がお好きなのですね」と先生に指摘されて。なんと、3首に「にほふ」という言葉が入っていたのです。そんなふうに、自分でも気づかなかったことを発見して、ますます『万葉集』への興味が深まりました。
2021年は、つたないなりに和歌を詠むことにチャレンジしてみたいですね。それに、家にずっといて運動不足になっているので、体を動かさなくては。いずれ、以前やっていた社交ダンスやフラを再開したいという思いもあります。
また、50年以上携わってきた役者の仕事についても、人生の大事な原動力で、私の半分だったのだと改めて気づきました。気軽に旅行ができない状況ですが、物語の中で役を演じると、まるで旅をしているような気持ちになります。
以前のような日常が戻ってくるには時間がかかるかもしれませんが、これからも仕事や生活の中にワクワクを探して、「今日も1日楽しかった」と思えるように日々を過ごしていきたいものです。