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筆記用具、ペットボトルの水と準備万端整えて、5分前からパソコンにはりつき今か今かと待つ。来た、15題! 歳時記をめくっては作りめくっては作り……えっ、もう40分?  1時までの5分間に比べ、なんて速いの。残り時間も飛ぶように過ぎ、入力し送ってぎりぎりセーフ。途中で宅配便が来たらアウトだった。

例に挙げた題でどんな句ができるか、恥ずかしながらお示しすれば〈噴水や市民憲章ある広場〉〈はたかれて天花粉かく白きとは〉。噴水、天花粉が季語である。

コロナ禍で集まれないのを機に、もっと進んだネット句会のしくみが考え出されているらしい。期限までのいつでも句を送れて、集計や発表は自動的に行われるものだ。

思えば感染拡大以前から、さまざまな理由で家を離れにくい人がいる。体の状況、家族の状況。対面を基本としてきた句会だが、それがかなわなかった人も、今後は参加しやすくなるかもしれない。