三角コーナーにたまる生ごみ。その多くは、野菜の下ごしらえ時に出ています。料理研究家の久保香菜子さんは「まずは捨てる手を止めてみて」と言います。新たな食感や味わいを楽しめる一品と出合えるかもしれません。後編は、ハンパな部分の保存方法から…(イラスト=毛利みき 構成=山田真理)

前編「ほうれん草の根元はオムレツに、かぶの皮はXO醤炒めに…」はこちら

まとまった量になるまで冷凍保存

野菜の皮や葉、根、ヘタなど、いわゆるハンパな部分は、買った野菜のごく一部。1種で一品つくれる量が必ず出る、とはいかないのが家庭の台所というものでしょう。そこで私はその都度、冷凍保存することをおすすめします。

皮はたわしなどを使い、葉や根元も土が残らないよう、よく洗いましょう。あとの使い勝手を考えて、おおよその大きさを揃えて切ってから下茹でし、さっと水けを拭いてから密封袋に入れて冷凍するだけ。ほうれん草や小松菜の根元同士、炒め物にする大根やかぶの皮同士、などのように、使い道の似たものは同じ袋に入れてしまいましょう。汁物や蒸し煮にするなら凍ったまま加えればいいですし、それ以外は電子レンジで解凍するか、自然解凍してから使ってください。

きのこの軸や根元は生のまま冷凍し、そのまま調理ができます。冷凍すると旨味も濃くなるので、溜まっていくのが楽しみになるかもしれません。