ニードルパンチ
穴に少量の羊毛を重ね、専用の針を刺して布と羊毛をからませて接着し、穴をふさぐ方法。虫食いや引っかけた時などにできた小さな穴の補修におすすめです。洗濯することで羊毛がさらに布になじみ、外れにくくなります
修復に向かないもの/カシミアなど薄手のデリケートな素材、羊毛がからまりにくい生地(化学繊維など)
材料と道具
(1)羊毛(さまざまな色が販売されているので、好みに合わせて選ぶ)
(2)ニードル(針先に多数の切れ込みが入っているニードルパンチ専用針)
(3)印つけペン(水性タイプ)
(4)スポンジマット(ニードルパンチ専用のスポンジマット。靴下の補修の場合は小さくカットすると便利)
手順
(1)スポンジに繕いたい布の表を上にして置く。でき上がりの形や大きさの目印がほしい場合は、印つけペンで印をつけておく。靴下のつま先はカットしたスポンジを中に入れて作業する
(2)繊維の方向を横にして、羊毛を薄くちぎる
(3)穴の上に薄くちぎった羊毛を重ねる。羊毛の量は後で足すことができるので、穴や生地が透けて見える程度にし、あまり乗せすぎない
(4)ニードルで穴と穴の周りを垂直に丸く刺す。刺し進めるうちに、羊毛とスポンジがくっついてしまうので、ときどきスポンジから布をはがしてずらす
(5)ある程度刺して布と羊毛がからんできたら、周りの羊毛を針先で内側に折り込み中央に集める
(6)穴の輪郭より、0.2cm以上大きな丸になるように刺し進める。羊毛が足りない場合は、足して調整
(7)使用しているうちに羊毛が外れないように輪郭部分をしっかりと刺し、生地と同じ厚みにする
(8)(5)~(7)を3、4回くりかえし、穴が透けなくなったら完成