さらに一歩進んで、自分の考え方のクセに気づくための「セルフトーク作戦」に挑戦してみるのもよいでしょう。これは前述した頭の中の感情をセリフのようにして、より俯瞰的に観察する方法です。

たとえば部屋が散らかっていると夫に言われたとき、「『私だって忙しいの!』と心の中でキレる私がここにいます」とか、「悲しくて黙り込んでしまう私なのでした」というように、自分の感情や反応を解説してみるのです。

これも数日間続けるうちに、ある現実が起きると決まってストレスを感じる自分、その場にふさわしい反応ができない自分の「クセ」に気づいてくるでしょう。その考えグセを、いい塩梅にゆるめていくのが「適当力」。次は、その身につけ方と実践テクニックをお伝えします。

 

まずはここから! 怒りに気づく練習

「口にしている言葉ではなく、
頭の中の独り言に耳を傾ける」

口にしている言葉ではなく、頭の中の独り言に耳を傾ける

 

「〈~と怒る私がいます〉など、
俯瞰的な視点をつけ加える」

「~と怒る私がいます」など、俯瞰的な視点をつけ加える