人生は伏線に満ちている

清水 あれ、その頃、誰かとつき合ってなかったっけ。

博士 結婚を前提にした人がいました。あなたも知ってるでしょう。

清水 はい。(笑)

博士 そのときは会って、とりあえず別れた。3年後、つき合ってた人と別れてからカミさんがうちにきて、そこからずっと一緒です。

近田 これ、有名な話なんですか。

清水 私も知らなかったよ。

博士 俺はあちこちでしゃべってるから、有名だと思ってたけど。

清水 悪いけど、『婦人公論』の読者は誰も知らないと思う。(笑)

博士 俺と出会う少し前、カミさんは両親と金沢に行ってるの。タクシーで運転手さんが「好きな芸能人はいますか」って聞くから、「知らないと思いますけど、浅草キッドの水道橋博士です」って言ったんだって。そしたら運転手さんが、「博士? 博士は小野だよ。俺の弟子」って。浅草フランス座の元社長だったの。

清水 なんだか気持ち悪いくらいの偶然エピソードだね。

博士 だから人生は伏線に満ちてるし、誰もが最初から運命的につながってるというのが俺の持論なの。