料理研究家の柳澤英子さん(撮影:山田英博)
52歳で始めた食事ダイエット「やせるおかず」で、最大26キロ減量した料理研究家の柳澤英子さん。今もなおスリムで理想体重をキープしています。食べても痩せる秘訣を聞いてみると──(構成=島田ゆかり 撮影=山田英博)

「きれいになりたい」より、健康的に生きるために

若い頃から太っていた私は、何度もカロリー制限のダイエットに挑戦してきました。いったんは痩せられるのですが、結局リバウンドで元に戻ってしまう……。失敗を繰り返し、年齢とともに代謝が落ちて、どんどん痩せにくい体になっていました。

10年前、52歳のときの私の体形は、身長157センチ、体重73キロ。当時は運動もできないほど体が重くて、しんどい毎日でした。それもそのはず、お酒を飲んだ後は、締めのラーメンが当たり前。おやつに、おにぎりやいなりずしを食べる毎日でしたから。今考えると、炭水化物ばかり食べていたんですね。

50代でしたし、もはや「きれいになりたい」より、健康的に生きるために痩せなければという気持ちが強くなり、一念発起。ようやくリバウンドなしのダイエットに成功したのです。スタートから3ヵ月で12キロ痩せ、半年後には19キロ減。約1年で26キロも痩せて、体重は47キロになりました。

10年経った今は、健康的な体重に戻し、52キロ前後をキープ。このくらいの体重が、元気に活動できて、風邪もひかず、仕事にも集中できるベスト体重だと感じています。

私のダイエット法は、カロリー制限ではなく、糖質を減らすもの。糖質とは、ごはんやパン、麺類などの炭水化物に加え、砂糖が入った甘いものです。大好きだった糖質を減らしても、満足感が高い食事ができることがわかりました。