それは、糖質の多い食事をすると血糖値が急激に上がり、それを下げるためにインスリンが働いて血糖値を下げる。この血糖値の乱高下が、空腹感を生むからです。

一方、やせおかは血糖値の急上昇を抑えるため、余計な食欲を生みません。ぜひ糖質多め、少なめの料理を食べ比べてみてください。きっと実感できるはずです。

次に、「作りおき」をおすすめする理由は、バランスよく栄養を摂るため。ある程度のメニュー数が必要になるからです。食事のたびに何品も作るのは面倒ですし、至難の業です。でも、いくつか作りおきして冷蔵庫に入れておけば、食卓にそれを足すことができます。おまけにそのおかずは糖質を抑えたものですから、お腹いっぱい食べても大丈夫というわけです。

とはいえ、「料理が苦手」「作りおきは面倒」「腐らせてしまわないか心配」など、さまざまな疑問もあるでしょう。そこで、失敗せず継続するコツをご紹介します。

 

詰める、チンするシンプルな調理

作りおきというと、煮物やきんぴらなどのお総菜を想像し、手間がかかると思う人がいるかもしれません。けれど私が提案するのは、電子レンジでチンしたり、炒めたりするだけのとても簡単なもの。実際、私の書籍を担当してくれている編集者は少々ぽっちゃりで料理も苦手な方でしたが、「やってみたら簡単だった!」と、今ではすっかりやせおか作りおきの達人に。もちろん体重も減り、スリムになられました。

たとえば、小さめの保存容器に切った小松菜とウインナーソーセージを入れて、そのまま冷凍します。食べるときに3分チンして、ケチャップやマヨネーズなど好みの調味料で味付けするだけでもいいのです。いかがですか? 料理というほどのものではないですよね。「週末にまとめて作らなければ」と負担に思う必要もなし。空き時間にパパッと食材を容器に詰めるイメージで十分なのです。