「クラブハウス」を初めて主催してみたら
小林 新しいことを始めるのって、面白いですよね。私も、2月からSNSで個人の会話を聴けると話題の「クラブハウス」を始めました。何回かトークに参加してみたところ、「向いている」と勧められて、「小林照子の美容的な生き方」という部屋も作ったんですよ。先日、初めて自分で主催してみたのですが、ニューヨークからも3人入ってきてくれて、あっという間に参加者が200人ほどに増えました。
村崎 さすがね。新しいツールを使うことに不安はないの?
小林 まったくありません。新しいことに挑戦すると緊張感があって、むしろ楽しい。夜の9時から「クラブハウス」を始めるときは、8時45分くらいからドキドキして、机の上にパソコンを置いたり飲み物を用意したり。フェイスブックやインスタグラムもまめに更新しています。
「見知らぬ人から辛辣なコメントが来ると怖いからやらない」と、SNSをマイナスにとらえる人もいますよね。でも、危険な人のコメントを《削除&排除》する方法を知っていれば、ちっとも怖くないですよ。
村崎 いいわね。私もこの年になったら、自分のやりたいことだけを集中してやりたいと考えるようになりました。それでついに、思い切って中古のマンションを買ったのよ。
小林 え? ご自宅は?
村崎 自宅はそのまま。夫と二人暮らしなんですが、コロナ禍で同じ屋根の下にずっと一緒だと、頼まれもしないのについ気を使ってしまって。忖度するのが長年の習慣だったから。
仕事から帰ってすぐに台所に立つのも苦痛になってきたので、雑事に中断されず本を読んだりものを書いたりできる自分の《城》を持ったわけです。冷蔵庫も炊飯器も食器も置かず、家事はいっさいしないと決めて、外食とコンビニだけで済ますの。
小林 素晴らしい。旦那さまはどうしていらっしゃるの?
村崎 幸い、同業の夫も職場に近い駅前のマンションを便利に使っていたので、平日はそれぞれ過ごします。実は私、遺言もそっちでこっそり書くつもり(笑)。週末くらいは、炊きたてのご飯や煮魚や野菜たっぷりのポトフを食べたいので、自宅に集合します。