朝青龍の甥、琴ノ若の息子…照ノ富士の綱取りは?

今場所光ったのは、前頭5枚目・豊昇龍。動きがよく、投げがうまくて10勝5敗で、技能賞を獲得した。第68代横綱・朝青龍の甥だが、10日目に正面解説の北の富士さんが「朝青龍より品がいい」と話していた。

前頭11枚目・琴ノ若は12勝3敗で敢闘賞受賞。祖父が第53代横綱・琴櫻、父親が元関脇・初代琴ノ若である。相撲の世界は親や親戚の七光りが成績に反映しないので、頑張ってほしい。

大関・正代は千秋楽で勝ち越して来場所カド番から逃れたが、負けた関脇・高安は7勝6敗2休と負け越して大関復帰の道は閉ざされた。

残念だったのが、新小結・若隆景で5勝10敗。昔はその地位にいられないことを「家賃が高い」と言っていたので、まさに家賃が高かった。

コロナ禍で出げいこができず、巡業もなく、その中でどんどん強くなるのは難しい。
本場所ではコロナ感染予防のため、力水を口に含めないのも苦しいと思う。

9月場所は、大関から病気と怪我で序二段まで落ちて這い上がってきた照ノ富士の第73代横綱土俵入りが見られそうだ。日本相撲協会が照ノ富士の横綱昇進に向けた臨時理事会を開くという。

誰もが何かに耐えているこの時代に、耐えている力士からのメッセージは心に響く。

しろぼしさんお手製の相撲カード(写真提供◎しろぼしさん)

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