頼りになるのはお金でも学歴でもなく「知恵」

「将来、子供のためにお金を残してあげたい」と思っている親は多いでしょう。なぜなら、これまでは「お金があれば幸せだ」と思っている人が多かったからです。

けれど、お金は使うとなくなるし、一生使いきれないほどのお金は残せない。

だとしたら、使っても減らないどころか磨かれていく才能を残してあげましょう。それは、本人が望んだわけでもないピアノやバレエではありません。確かに、ピアニストやバレリーナになる人もいますが、それはほんの一握り。本人がどうしてもやりたいというなら別ですが、たいていの習い事は大人になったらモノにならない。

そんなものに大金をかける必要はありません。

親が子供に与えてあげなくてはいけないのは、お金でも学歴でもない。どんな状況でも心が折れずに乗り越えられる力です。挫折をものともせず、自分の手で稼いで生きていく知恵ではないでしょうか。

そのためには、子供が興味を持ったことを邪魔せず、それを伸ばしてあげることが大切です。

 

※本稿は、『親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。


『親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 』(著:荻原博子/中公新書ラクレ)

今求められる、お金と上手く付き合っていく力。その「上手な付き合い方=マネーリテラシー」を教えてあげることこそ親が子どもに対してできる最高の贈り物であり、この一冊でそれが叶います!