メニエール症候群を発症した女性起業家Dさん(40代)

もう一人、キャパオーバーから体調を崩したキマジメさんのケースを紹介します。

40代半ばの起業女性Dさんは、仕事中に突然、動悸とめまいがして倒れてしまい、メニエール症候群と診断されました。Dさんは数名の外注スタッフさんに手伝ってもらいながら、バリバリと仕事をこなしていました。

バリバリと仕事をこなしていたDさんでしたが……(写真提供:写真AC)

「肩が凝るし、ちょっと体調が悪いけど」と言いつつも、「自分が頑張ってやらないと!」と、Dさんはいつも気合を入れて、朝早くから夜遅くまで仕事していました。

ところが、ある日突然、何の前兆もなかったのにDさんは倒れてしまったのです。

いつも頑張り屋さんで、ネガティブな愚痴を言わないDさんですが、「実は、なかなか休みを取れない……」というお話を聴きました。そこで感情を溜め込み、パソコンでいうと空き容量不足になってしまっている可能性を考え、こちらも「感情を書き出すワーク」をやっていただくことをすすめました。

書いていただくと、自分の中にあった不安感を吐き出し、これまで休めなかった気持ちが少しずつ整理されてきました。そうして体調をケアしつつ、仕事の内容を見直すことになりました。

外注スタッフさんへの仕事の依頼の仕方を見直し、できるだけ自動的に仕事が進んでいく方法へと、数か月かかってシフトされました。

今では週休1日ではありますが、完全オフの時間を持てるようになりました。めまいも治まり、体調も改善され、健康を維持できるようになったのです。