スポーツドクターとして、多くのプロスポーツ選手やアーティストのパフォーマンス向上指導に関わる小林弘幸先生によると、新型コロナウィルス流行などで生活スタイルが変わる中、謎の体調不良に悩む人が増えているとか。多くの場合、原因は自律神経の乱れにあるそうで、整える習慣を身に付けられれば体調改善や若々しく見えるなど、得られるメリットも多いとのこと。自分でカンタンにできるという、その方法についてうかがいました。
なぜ体調不良の人が増加しているのか
どうも体調がよくないなあ、とあなたは感じることはありませんか? なぜかイライラしたり、寝つきが悪くなったり、食欲がなくなったり、逆に食べすぎになったり、肩こりや頭痛がひどくなったり……。
実は、今多くの人がこうした「謎の体調不良」に悩んでいます。
これは自律神経の乱れによることが多いのです。自律神経とは体の調子を整える神経で、それが乱れると、体のあちこちに原因不明の不調があらわれます。例えば、器官がうまくはたらかなくなったり、血液の流れが悪くなったり、腸の活動が悪くなったりします。免疫力も落ちてしまい、感染症などの病気にもかかりやすくなります。
そして今多くの人が、コロナ禍で長引く自粛生活を続けています。だれもが自分の部屋で過ごすことを余儀なくされています。
家から出ないと運動不足が続いたり、テレワークで仕事とプライベートの区別が曖昧になることによって緊張状態が解けにくくなったりして、この自律神経が乱れやすくなっています。これが体調不良の人が増加している理由です。
そこで、あなたにおすすめしたいのが自律神経を整える健康法です。巣ごもり生活でも、ちょっとした努力や工夫で、自律神経のバランスを保ち、心の健康を保つことができます。この自律神経を整える習慣を身につければ、これからの長い人生を豊かにすることもできるでしょう。