ポイントは「副交感神経」
自律神経でもっとも大切なのは、交感神経と副交感神経のバランスをとることです。ただ、ストレスの多い環境にいると、いやでも交感神経が優位になりがちです。
若いころは、副交感神経がよくはたらき、すぐにバランスを回復できますが、男性は30歳、女性は40歳をすぎると、副交感神経のはたらきが落ちてしまいます。
年をとると新しい変化をおっくうに感じるものです。これは、変化がもたらすストレスを受けると自律神経がなかなか回復できないことを経験的に知っていて、無意識に避けようとするからです。こうなると生活がつまらない単調なものになりがちです。そんな人生を送りたいでしょうか。
自律神経の乱れは、少し意識するだけでリカバーが可能です。患者さんを見ていても、自律神経のバランスがうまくとれるようになると、若返っていきます。逆に、交感神経だけが過剰に高い方は、常にイライラしていて、見た目も老けていたりします。
この両者の違いは、自律神経のバランスをとる習慣を身につけられたかどうかだけです。ぜひ、この習慣を持ってください。繰り返しになりますが、ポイントは副交感神経を上げることです。この意識の変革が、人生を楽しく若々しいものにするでしょう。