2)バランスのよい食事で標準体重を維持して

「脂肪細胞からエストロゲンが分泌されるので、予防のためには肥満は厳禁です。太り気味という人は、標準体重を目標に1ヵ月に1~2キログラムの減量を目指して、1日1500キロカロリーを目安に、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

また、乳がんの治療中の場合は、薬剤の副作用でとくに太りやすくなるため、体重管理をより意識することが大切です」

 

3)運動習慣が発症リスクを下げる

肥満予防のために運動を習慣化してほしい、と山内先生。

「運動習慣が乳がんのリスクを下げることがわかっています。ウォーキングや自転車などの有酸素運動がおすすめ。掃除機がけといった家事なども含め、できれば毎日1時間ぐらいの運動を心がけましょう」

また、運動は乳がんの薬物治療による副作用の軽減にも有効だそう。

「治療中の場合は、無理せず、きついと感じる手前でやめることが肝心です」