観世能楽堂で源氏物語を題材にした和のリサイタルを上演

男役として着物を着る時は、中の体を作らなければなりません。
胴布団やタオルでウエストを消したり肩を大きくしたり
それは何度となく調整が必要で、根気のいる作業になります。

なかなか自分に合う形を見つけられなかった私は、早々に諦めてしまい
日本物がきたら退団だ!と豪語していました。
ふざけた生徒です。

「越乃の法則」で着物に魅了され

頻繁にあるわけではないものの、当然、日本物はやってきます。
ガッツリしっかり日本物のショーが上演されることになりました。

ではこの前に退団するのか?!一応自問自答してみましたが、
まさかそんな理由で退団したいわけもなく、
しぶしぶ着物と向き合う事に決めました。

この苦手な日本物は、それからも何度となくやってきましたが、
最後まで着物とは慣れ合わない関係でした。