級友のバックグラウンドが変わった

ここでは陰口なんて聞こえてこないし、いじめは皆無。
というか、正直みんなそれどころではないのだ。

嫌いな他人にわざわざかまっている暇がない。勉強でそれどころではない。

中学時代のいじめっ子たちはみな他の高校に行き、平和主義の温和な人達がここには集まっている。

そして、もう一つ変わったのは、級友のバックグラウンドだ。

両親が安定した仕事についており、大卒で、祖父母と同居している家庭の多いこと。明らかに経済的に豊かな家庭の子たちばかりなのだ。

高校時代の親友たちとのプリクラ(写真提供◎ヒオカさん)

ちなみに高校時代の親友は、医者の家系で父親が開業医、母親が起業家の子、父親が県議会議員で母親が保育園の園長の子、父親が海外赴任している子、と、住む世界が違うぜ、なんで私ここに来ちまったん! と言いたくなるような環境だった。

中学までいた、困難を抱えた子たちは、みな定時制や商業高校などへ進学した。
家が貧しい子たちは、高校を出てすぐ働くため、進学校には来ない。

支援センターの仲間たちは、DVや虐待などで生活が不安定で、勉強に専念できる環境ではなく、大学を目指す子はほとんどいなかった。

いじめなどから解放された一方で、高校では周囲との違いをより濃く感じるようになった。

まず私は、制服を買えなかったのだ。

昭和から制服のデザインが変わっていなかったので、いつのものかわからない古いおさがりをお母さんの知り合いから譲ってもらったのだが、見事にちんちくりんだった。私は身長が170センチ近くある。ブレザーは丈も短く、腕をあげるとボタンがとれそうだった。

スカートもやや短くて、制服点検の時引っかかったこともある。

そこで今度は違う人から大きめのものをもらったのだが、今度は横が大きくぶかぶかで、相当不格好だった。

書店でティーン誌を立ち読みしながら、JKの制服コーデ、に身を包むモデルを見て憧れるも、鏡に映る体の線に合わない制服を着ている自分の姿がいたたまれなかった。