イラスト:さかがわ成美

「飢餓の時代」への備えを

コメの価格が安くなっていることで、いま、ご飯一杯の値段は約20円。卵かけご飯にしても40円。味噌汁をつけても一食50円といったところです。納豆好きな方なら納豆かけご飯でもいい。納豆は、スーパーで3パック90円くらいなので、納豆かけご飯にしても50円ほどです。

一方パンは、6枚切りが一袋150円ほどですので2枚食べれば50円。パンにバターやジャムを塗る、スープやミルクを添えるとなると、それだけで100円を超え、コメ食との差は一食50円くらいになります。

4人家族で1人50円の差だと、1ヵ月で6000円、1年で7万2000円もの差になります。つまり、朝食はパン食ではなくコメ食にしたほうが、家計の節約になりそうです。

子どものおやつも、値上がりしているポテトチップスなどより、おにぎりのほうが腹持ちもいいし、節約にもなります。

さらに、コメを食べることは、国を守ることにもつながるのです。21世紀は、人口が爆発的に増える一方、食料供給が追いつかない「飢餓の時代」と言われています。

そんななか、日本は食料品の輸入大国で、小麦などは約9割が外国頼み。もし輸入が止まれば、国民は飢えてしまいますね。

飢えないためには、今から農業を守り、コメを育てておく。みんながもっとコメを食べれば、必要以上に田んぼを潰す減反政策もいらなくなるかもしれません。