ラジオが教えてくれたこと
僕が初めてラジオの仕事をやらせてもらったのは2005年。
それまでの僕は芸人として人を馬鹿にして笑いを取ることもあったし、嘘をつくこともあったし、競争社会に生きているので人を蹴落とすことだって厭わないと思っていたのですが、10代向けのその番組で子どもたちと向き合ううちに、自分自身の言動を見直すようになりました。
子どもたちは僕が言うことを鵜呑みにしてしまう、この子たちの人生は大袈裟じゃなく、僕が握っているのかもしれない。そう思うと、いい加減に生きられないな、と。
そういう意味では僕の中でラジオの与えてくれた影響というのは大きいのですが、かといって別にラジオが大好きなわけでもなく、あくまでも仕事の一つという位置づけ。
正直に言うと、行くの面倒くさいな〜って思う日もある(笑)。
でも、行ったら行ったで喋るのは楽しいし、ラジオって距離が近いので、目の前でいいことがあった人がいたらおめでとう、目の前で転んだ人がいたら大丈夫ですか?と言う…そういう感覚で15、16年やってきました。