「なぜ医療従事者ばかり」

コロナの感染が拡大した2020年の春頃から、僕は「何を伝えるべきか、何を伝えるべきじゃないか、どういう喋り方をして、どういう意識を持って話したら聞いてくださる方が少しでも心穏やかに過ごせるか」ということを常に考え、ラジオの仕事に取り組んでいました。

コロナのことばかり伝えたいわけじゃないし、どんな考えの人にも楽しんでもらえる番組にできたらいいな、と。でも、どう気を遣って話しても怒る人はいる。

『あの頃な』(著:マンボウやしろ/角川春樹事務所)

「ラジオのコロナ 舞台版」という短編にも書いたんですが、医療従事者のことばかり話していると、幼稚園の先生や保育士さんが「なぜ医療従事者ばかり」と怒って、そっちをフォローすると今度はスーパーのレジの人が怒って…ということがありました。

もう、全部の職業の人が怒っている。(笑)

秋くらいまでは、未知のウイルスへの恐怖心や、新しい生活様式への戸惑いがあって、誰もがストレスを抱えていたんじゃないでしょうか。

そうしたストレスを、家族や友達との会話やSNSで発散できる人もいれば、ラジオにコメントを投稿することで発散する人もいるんだと思います。
それで気持ちが楽になるのならそういう使い道をしてください、という気持ちでいました。