イラスト:小林マキ
更年期にさしかかると、なんとなく体がだるい、頭が重い、イライラしやすい、といった症状を感じることが増えてくるもの。こうした更年期特有の不調には漢方が有効だとか。自分の症状や体質に合った漢方の取り入れ方を伝授します(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

汗をかきやすい、イライラ、
疲れやすいと感じたら……

首から上に汗をかく、イライラする、疲れやすいなど、「もしかして、更年期症状かしら?」と思ったらまずは試してみてほしいと伊藤先生が話すのが、血のめぐりを促す漢方薬です。

「どれも典型的な更年期症状です。虚証の人の場合は、女性用の三大漢方薬の一つである加味逍遙散を、実証の人なら女神散が基本となります。どちらも体を温め、イライラや不安感を和らげる働きがあります」(伊藤先生。以下同)

〈オススメの漢方〉加味逍遙散(虚証)女神散(実証)