腰痛、膝痛でも歩いたほうがいい

腰痛や膝痛がある人は、歩くのをつい躊躇してしまいがち。けれど、腰や膝関節に痛みがある人こそ、筋肉量を増やす必要があります。筋肉量が減り、腰や膝が体重を支えられなくなったことが痛みの原因という可能性があるからです。痛いからといって筋肉を使わないでいると、筋肉がどんどん萎縮し、歩くのがますますつらくなる。そうなると、将来寝たきりになるリスクが高まります。

実際、腰痛、膝痛がある人にインターバル速歩を行ってもらったところ、50%の方に症状の改善がみられました。

とはいえ、「途中で痛くなったらどうしよう」という不安もあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、歩行をサポートする2本タイプのトレッキングポールを持ってのウォーキングです。

折りたたみ式のものを持って出て、途中で痛みを感じたら、トレッキングポールをたよりに歩いて戻るとよいでしょう。代わりに買い物用のキャリーカートを活用してもかまいません。

「ちょっときついな」と感じる程度、たとえば、日々の散歩に、少しでいいので、早歩き、坂道や階段上りを加えることから始めてみるのもいいでしょう。

それもつらいと感じるなら、水中インターバル速歩がおすすめです。腰や膝関節に負担が少ないのに、高い強度の運動ができるのがメリット。その結果、陸上では約5ヵ月で得られる効果を、水中ならその半分の期間で得られます。

このように、痛みがある人は、自分で工夫して、それぞれ無理のない範囲で、歩くことを少しずつ始めてみてください。諦めないことが大切です。

体力を上げることが、そんなに大変ではないとおわかりいただけたでしょうか。今の体力に合わせ、続けられるやり方を見つけて、筋力、体力アップを目指しましょう。