101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活 のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「 簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがい っぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社) から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。
<100歳の100の知恵 40>
『豆ごはん、色か香りか』
「グリーンピースごはん」は、色の鮮やかさを重視するか、味と香りを重視するか、悩むところ。塩ゆでしたグリーンピースを炊いたごはんに混ぜると、緑色が美しく仕上がりますが、わたしは断然「味と香り重視派」です。
以前、「色重視派」の友人と意見が分かれ、「でもね、香りはどうしてくれるの?」と口ごたえしたことがあるほど。色は悪くなりますが、生の状態で最初から一緒に炊き込んだほうが、グリーンピースの風味がごはんに移り、なんともおいしいのです。
水加減をしたお米の上に、お米の量の四分一見当で、グリーンピースを加えて炊きます。お豆に水気が含まれているので、水加減は考えなくても大丈夫
お酒、塩、風味づけにほんのちょっとお醤油を入れて。さや入りのグリーンピースを売っている季節ならではの味わいです。