4/26放送の第4回のテーマは「事故物件」(ドラマ10「正直不動産」 放送:NHK総合 毎週火曜日 夜10時~10時45分)
第4回「いい部屋の定義」(NHK総合 4月26日(火)夜10時~10時45分)
ライバル会社・ミネルヴァ不動産と競う形で、マンションの空き部屋を販売することになった登坂不動産。ボロアパートから抜け出したい永瀬(山下智久)は、給料アップのチャンスとひとり奮い立つ。そんな時、「事故物件」に住みたがる奇妙なおばあさん・節子(風吹ジュン)が来店。月下(福原遥)は節子の為に、事故物件を一生懸命に探し始める。そんな中、ミネルヴァ不動産の社員・花澤(倉科カナ)が、永瀬に宣戦布告をして…。

不動産を入口にさまざまな人生を描く

さまざまな人生が取り上げられているところも面白い。冒頭で書いたとおり、不動産と無縁の人はいないから、そうなるのは必然なのだ。ドラマとは人生を描くものなので、その点でも不動産はうまいテーマだった。

第2話には妻が出産を控え、13万円で2LDKのマンションを借りようとする夫婦が登場した。そのオーナーは母親の介護のためにマンションに住めなくなり、14万円で貸したがっていた。借り手も貸し手も隣人のようにリアリティのある人物だった。

第3話は夫の警察官退職後に駄菓子屋を開こうとしている夫婦とペアローンで高級マンションを購入しようとしている格差婚のカップルが出てきた。やはり身近にいそうな人たちだった。だから思わず感情移入してしまう。

そんな客たちのため、望まずに正直者になった永瀬と最初から裏表のない月下は奔走する。2人は職業人としての理想像を体現してくれている訳であり、見ていると爽快な気分になる。永瀬は最終回までに金ではない仕事の目的を見つけるのだろう。